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クリエイターの光となるエンジニアを目指して

Midnight Celebration

これらの曲は、今日この日のために僕 syon と友人 andy が用意したものです。
あなたのクリスマスに彩りを添える素敵な曲です。どうぞお聴きください。

未来という光を見ていたあの頃

「いつか一緒にゲームつくろうぜ!」

中学の頃に出会ったある友達と、そんな風に話したことがありました。今時だとアプリとか、おもしろ動画とか、LINEスタンプあたりでしょうか。当時は彼の家で一緒にゲームをしたり、サントラを聴いたり、ピアノで曲をアレンジして弾いてもらったり、絵を描いたりして遊んだものです。

彼は音楽(演奏)の道に進みましたが、今は一般職に就いて趣味でイラスト制作や作曲活動をしています。僕はデザインの道に進み、仕事はWeb技術者の道を選択し上京しました。出会ってから15年以上経った今でも付き合いが続いています。

口だけの人になりたくない

お互いが社会人になってからもたまに連絡を取り合い、年末年始には帰省し直接会って近況報告を行っていました。その度に「何かつくりたいよねー」という話になり、結局何もできないまま時が過ぎていきます。きっとそういう人ってたくさんいるんだと思います。ある時、自分たちもそういう人たちと同じように妄想だけが膨らんで何もカタチにできていないことに気づき、このままではダメだ!ということで対策を講じることにしました。プロジェクトを進めることは僕のほうが仕事で慣れていたのもあって、議論の軌道修正やスケジューリング、モチベーションのコントロールにおいてリーダーシップを取ることにしました。

いきなりすごいものはつくれない

最初からすごいものを作ろうとするから続かないし完成しないのは既に悟っていました。じゃあまずなにから始めればよいのか。二人の「今」できること「だけ」を組み合わせて形にすることを思いつきました。

音楽とWeb技術のコラボレーション作品をつくるには、まずどんな形があるのかを考えました。真っ先に思いつくのがゲームでしたが、いきなり自分たちの大好きなファイナルファンタジードラクエのような大作RPGを思い描くと破綻するのは目に見えています。そこでゲームの構成要素を分解してみると、キャラクター、背景、インタラクティブ性、三次元空間、アニメーション、画面遷移、音声・音楽・効果音、世界観、脚本、ステージ設計、画面インターフェース、などが挙げられました。確かにゲームからインタラクティブ性を取り除けば映像作品です。そんな感じで、欲張らずに最小限の構成で自分たちにできることを選んで取り掛かりました。

何ができるかを示す

いざ作るとなっても、お互いのレベルがわかりません。実績として見せられるものが「手もとに」無いからです(仕事の成果物だと見せられないことが多い)。なのでひとまずはそれぞれ自分に何ができるのか示せるようにしようということになり、計画が動き始めます。それからしばらく経って、彼はファンタジーのオリジナル曲を、僕はWebサイトを制作して持ち寄りました。

Andy musics
Syon works

「お前、こんなにすごい曲が作れるのか!」

彼の曲を聴いた時、僕は驚きました。音楽を作るというのはとても難しいということを身をもって体験していたのでお察し案件も覚悟で聴いてみた訳ですが、それどころかこいつはとんでもない奴に成長してしまったと。この楽曲たちを、ここに留めておくのはもったいない。彼をこんな田舎でくすぶらせているのがもったいない。自分の技術力を使って、こいつを世間に送り出そう。音楽で食っていけるきっかけを作ってやりたい!と静かに決心したのでありました。

限られた時間の中で成果を残す

ある日お互いが3時間ほど時間を取れる時があって、Skypeしながら、じゃあこの時間内でできることをするか!となり、駆け足で簡単な作品を仕上げたことがありました。Three.jsを使ったシンプルな3Dオブジェクトの表示とBGMを添えただけのWebページ。これが今となっても良い成功体験として思い出され、それから「限られた時間の中で成果を残す」意識が芽生えました。「この作品はこれだけ短い時間という制約の中で作りました」という経緯も含めてしまえば、クオリティについての世間に対する言い訳ができると考えました。また、彼はインプロビゼーション(即興演奏)を得意としています。ある程度風景だけイメージして即興で演奏することができるので、スピード感のある創造が可能でした。

f:id:syonx:20141224000011j:plainChrome Remote Desktop で Andy の Mac を映し出し、Skypeであーしてこーしてとダダをこねるだけで曲が出来上がっていく図。なんという贅沢!)

インターネットの海へ

彼がとにかく作曲をたくさんして僕がそれを公開する場所を用意する、という制作スタイルになっていきました。はじめはSoundCloud上で公開していましたがすぐにアップロード上限に到達し、曲を選別したり長さを短くしたり…など本質ではないところに意識が向き始めました。それらを技術的に解決しようと試みたのが GitHub Pages + SoundManager2 + mp3配信用レンタルサーバ の組み合わせで作ったアルバムサイトです。詳細は僕の GitHub やアルバムサイトのソースコードを御覧ください。サイトは iPhone / iPad でも動作します。出先で紹介できることは、彼にもとても喜ばれました。

Midnight Celebration - Andy HiroyukiMidnight Celebration - Andy Hiroyuki

SoundCloud には多くの人に聴いてほしい曲をアップしています。リミックスやらダンスミュージックのようなもので溢れる中、クセのある音楽たちが紛れ込む形となっていますが、多くの反響を得られているようです。世界中のユーザーからのコメントや称賛のメッセージが届いたり、使っているソフトシンセサイザーについて教えてくれたり。なんと先日、ベトナムのクリエイターの方から映画に使いたいとのオファーまで来てしまいました!これは嬉しかったですね〜。

何も行動を起こさなければこんな体験はできなかった、そう思い返すと感慨深いものがあります。僕は彼の光となれたのでしょうか。おこがましい話ではありますが、こういうところにエンジニアとしての喜びを感じられます。

今思い描いている夢の1つに、ゲームエンジン制作があります。最初はノベルゲームのテンプレートみたいなものを考えていて、少しずつ計画が進んでいます。一緒にやりたい人、仲間になりませんか。また、僕たちと同じようにゲームを作りたいと考えている人向けに、僕らが作った音楽は無料で加工も自由に使ってくれてOKです。サントラを意識しているので、コンセプトが合えば役立つかと思います。SoundCloudからダウンロードできます。このプロジェクトが、あなたの光とならんことを。

真夜中の祝宴

この記事は 光 Advent Calendar 2014 - Adventar の第24日目の記事としてお届けしました。皆様、素敵なクリスマスをお過ごしください。